スワジランドはアフリカ南部の小国です。周囲を南アフリカとモザンビークに囲まれていて、首都はムババーネ。
形式的には立憲君主制ですが、実際には憲法で国王の強大な権力が保障されており、政府の要職の多くも王家が占めるなど、絶対君主制の様相を呈しているといわれています。
リバンドラと呼ばれる両院制議会が存在していますが、議席において上院も下院も国王による任命枠が相当数あります。すべてが民選で行われるようではないようです。
国王の位はドラミニ家により世襲されていて、司法、立法、行政の三権の上に立ち、軍を統帥する権限を持ちます。政党はドラミニ家による王政を支持する王党派のインボコドボ国民運動(INM)以外は非合法です。国王専制に反対する野党勢力もあるようですが、政府による厳しい取締りを受けています。
私が、スワジランドという国を知ったのは、この国が世界で最も貧しい国の1つで、HIV感染率が世界で最も高いということからでした。
そんな、スワジランドである政治家が主張したことをめぐって騒動が起きているようです。
スワジランドのTimothy Myeniという議員が、「HIVウイルスの解決策はこれだ。HIV検査を法律で義務化して、感染が確認されたら尻に焼き印を押せばいいのだ。そうすれば、皆誰かと性交渉の前に相手の尻を確認するようになる」と語ったというのです。
その後、Myeni氏はHIV検査義務化の主張は変えなかったものの、焼き印を押すべきとの提案については謝罪を表明しました。
相変わらず、この手の発言がでてくるな〜と感じます。HIV/エイズに対する無理解というか、このような発言には憤りを感じますね。侮辱的、差別的というより国会議員であることを考えると、それ以前のレベルかなと思います。
このような人は、例えば「新型のインフルエンザにかかった人は、赤い帽子でも被らなければいけない」と言いかねないですよね。
スワジランドは住民の約1%ほどの白人が経済の実権を握り、私有地の大半を保有。一般国民の生活水準は低く、電力の約80%を南アフリカからの輸入に依存しています。国王の散財癖は有名で、国家予算も著しく圧迫されているといいます。
それでもこの発言に対して、きちんとモノを言っている国民がいるようですので、その点では救われる部分もありますね。
(M記)
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