世界で特に有名な日本人女性の1人がオノ・ヨーコ(小野洋子)さんだと思います。ビートルズのジョン・レノン夫人としてあまりに有名ですが、本人もミュージシャンであり、前衛アーティストです。
私が、初めてオノ・ヨーコさんを知ったのは、ジョンとの結婚でした。当初、マスコミのいろいろな報道があり、あまりいいイメージはありませんでした。ミュージシャンとしての初期の作品も今一つ分かりにくく、ジョンの奥さんということで有名になっただけという風に思っていた人が大半だったと思います。
そんな私が、オノ・ヨーコさんにとても惹かれるようになります。そのきっかけは、FMから流れてきたある1曲でした。それは「サマンサの死」というタイトルで、もう30年以上前のことです。甘くブルージーで、泣くようなギターの音色にしびれました。それまで、それほど興味のなかったオノ・ヨーコさんですが、その曲をきっかけに興味を持ち始めました。
オノ・ヨーコさんは前衛アーティストとして、現在では高い評価をうけています。私も東京現代美術館で彼女の作品を見ましたが、えっこれが30年以上も前に創られていたとは凄い!と思いました。
ここ帯広でも10年ほど前に、現代アート展があり、オノ・ヨーコさんの作品が紹介されたことがあります。「スカイTV」というタイトルのその作品は、今は「十勝千年の森」という施設で展示されています。
http://www.tmf.jp/art/art_list.cgi
私自身は、ミュージシャンとしてのヨーコさんが好きで、ほとんどのアルバムを持っています。そんな私がアーティストとしてのヨーコさんの作品で衝撃を受けたモノがあります。
それは911の直後にニューヨークの屋外看板に書かれたシンプルな言葉でした。そこには「War is over!」とだけ書かれていました。あのテロの直後に書かれたこの言葉は、自分の命さえもおびやかす中での作品だったと思います。なにせ、あのときジョンのイマジンでさえ放送禁止になったようなムードの中での作品だったわけですから。鳥肌が立つほどの衝撃でした。
いまとなってはイラク戦争をはじめとして批判する人はいっぱいいますが、あのときにはほとんどの人が戦いへの支持をしていたと思います。
その、オノ・ヨーコさんですが、毎年夫のジョン・レノンの命日にあたる12月8日に「ジョン・レノン スーパー・ライブ」というチャリティーコンサートを日本で開催しています。今年も絢香、奥田民生、ゆずら15組22人がジョンの曲を歌ったようですが、チケットの売り上げはアジア、アフリカに小中学校を建設するための資金となっています。
ヨーコさんは「親を亡くしたり、家を失ったりした子どもがたくさんいる。あまりにも不公平で、助けなければという強い気持ちからでした。食料は食べたらそれっきり。でも教育は身につければ一生のもの」ということで、学校建設という支援を選んだようです。
いままでプレゼントした学校は22カ国、85校になるといいますから素晴らしいですね。
私は、3年ほど前にオノ・ヨーコさんに実際に会ったことがあります。さきほど紹介した十勝千年の森の作品を仕上げるために、ここ十勝に来たことがあるのです。ちょっとクールなイメージのヨーコさんですが、実際は「かわいくて優しいおばあちゃん」といった感じでした。少しだけ話しもさせてもらいましたが、とても魅力的でまたまた惹かれてしまいました。
今年は、金融危機をはじめ暗いニュースが多かったと思います。ヨーコさんは「今、世界は経済ショックで絶望的になっている。だからこそ、美しい夢をみんなで見て、世界を明るくすることが大事なのです」「みんな戦争に嫌気がさしているでしょう。戦争して傷つけあうより、平和に暮らす方が楽だってわかってきたんじゃない?」とコメントしています。
あの911の後の9/23日、NYタイムズ紙にある広告が掲載されます。
そこにはこう書かれていました。
「Imagine all the peple living life in peace.」
クレジットは非公開でした。
しかし、そのコピーで世界中の誰もが広告主を理解したと思います。
涙がでそうになりました。
(M記)
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